カテゴリ:鎌倉( 5 )

納言志るこ店

先週は鏡開き。
善哉やおしるこを召し上がったでしょうか。
このあったかい甘味が美味しい時期になると
鎌倉にある「納言志るこ店」を思い出します。
懐かしい味の美味しいおしるこ。

東京にいた頃、
ちょうど今くらいに鎌倉へ遅い初詣をしました。
八幡さまをお参りの後、必ず立ち寄った
細い路地に佇む小さなお店。
戸の前かかる暖簾は季節毎に変わり、
その出迎えが楽しみでもありました。
a0185748_16259.jpg

初詣帰りには朱竹の描かれたもの、
梅雨には愛らしい紫陽花で、
寒さを思う立冬過ぎには
菊花の暖簾がありました。
このような季節感の演出は、
その時期の喜びや戸を開けずとも
提供されるものに季節の心が行き届いていると
美味しさを保証してくれるようなもの。
今回は何の暖簾かな、お店へ向かい
美味しい甘味をいただく、何時も二つの楽しみがありました。
お店の方に暖簾について一度訊ねたことがあります。
常連の画家の方が作ったそうで、綺麗に描かれた暖簾が
沢山あるのだと笑顔で話してくださいました。
a0185748_1651415.jpg

おしるこ、あんみつ、夏にはかき氷と季節ごとの甘味があるので、
鎌倉を訪れる度につい足が向いてしまいます。
ずっと変わらないであろう懐かしい味わいと店造り、
お店の方のにこやかな笑顔には本当にホッとします。

また鎌倉へ行きたくなります。
その時に出迎えてくれるのはどんな暖簾かしら。
[PR]
by smile-sweet | 2012-01-16 22:00 | 鎌倉

紫陽花

小さな花が肩を寄せて、丸く形どっている様が
愛らしい、好きな花の1つです。

潤いが好きな紫陽花は、
雨に濡れるとより綺麗な色になります。
そんな紫陽花を見るのに最適な小雨の日。
鎌倉へ出かけました。

a0185748_1184558.jpg


「長谷寺」では
境内の裏山一面に紫陽花が咲いています。
とても種類が豊富で、馴染みのある姫アジサイに額アジサイ。
クロジク、ベニガク、クロヒメ、西洋アジサイ、
青い海の色をした「エーゲ海」や可憐な花の「小町」という名の
普段あまり目にした事がないものまでありました。
名所なので沢山の人で賑わっていますが、
ゆっくり歩きながら、色んな紫陽花が目を楽しませてくれます。

その後は花の寺「明月院」へ
明月院の紫陽花の95%は日本古来の姫アジサイで
よく手入れされたお寺の中、
大きく育った花が蒼く綺麗に咲いています。
姫アジサイは優美であることから名付けられ、
淡い青から日ごとに青さを増していくのだそうです。
そんな紫陽花についてのお寺の説明書きは素敵なもので
最後にこう締めくくっていました。

「梅雨どき、美しく優雅な色は平安人が心を寄せた色でなぜか雨に映えます。
 花菖蒲、つゆ草と共にこの季節の心の化粧色です。」

憂鬱になりそうな梅雨の空、
紫陽花で心に化粧をすると思うと素敵です。

紫陽花という漢字は
白居易の詩「紫陽花」からきています。
招賢寺に一本の山樹があり、
誰も名を知らない。
紫色をした香の良い美しい花
君のため「紫陽花」と名付けよう
注記を含めるとこのような内容で
実際に白居易がどの花を見て名付けたのか、分かりません。
(ライラックという説もあります)

平安時代に三十六歌仙の1人、
源順がこれは日本のアジサイのことだとし、
日本では「紫陽花」になったといいます。
自然の移り変わりに繊細な歌人がそう想ったのですから
平安のアジサイも心惹かれるものだったのでしょう。

現在ではすっかり浸透された「紫陽花」
とても気に入って、今回多用してしまいました。
また梅雨が来たら、紫陽花で心を染めたいと思います。
[PR]
by smile-sweet | 2011-06-17 23:00 | 鎌倉

東慶寺

a0185748_74596.jpg


北鎌倉にある東慶寺は、一度訪れてみたい場所でした。
それは、以前読んだ本の中の
水月観音菩薩半跏像」の写真を見て、
そのお姿に一目惚れをしたからです。

前もって予約をして水月観音菩薩を拝観します。

書院から本堂、水月堂へと
お寺の方が案内をしてくれます。
水月堂には、水辺に座り水面に映る月を眺めるお姿の
水月観音さまがおられます。
像の高さは34cmの木造で、玉眼。
足を崩して座り、指先に力は入っていません。
こんなにリラックスした観音さまを初めて観ました。

正座をして、そのゆったりとしたお姿と眼差しを見ていると
まるで私の全てを理解して、許してもらえたような気持ちになって、
涙がぽろぽろと流れてしまいました。
無宗教な私がこのようなとこ、
広隆寺の宝冠弥勒菩薩を拝観したとき以来です。
2体とも美しすぎて、とても言葉には出来ません。
でも、心を打つお姿であること、
またお目にかかりたいと思わせることは確かです。

ちょうど「岩がらみ」が花を咲かせている時期で
そちらにも案内されました。
a0185748_2215794.jpg

境内の裏、岩一面に咲く岩がらみ。
これ全てが一本の木であることを聞いて、とても驚きました。
白く優しい色をした雫型の装飾花が綺麗でした。

他にも境内には季節のお花があり、とても綺麗なお寺です。
イワタバコや花菖蒲、紫陽花や他にも色々なお花が咲いていました。
また水月観音さまにお会いしたいです。
[PR]
by smile-sweet | 2011-06-17 22:00 | 鎌倉

中也と桜

a0185748_16255932.jpg


中原中也が好きだった学生時代
その頃からずっと会いたい桜がありました。

_____________________________________________

中也が18歳の頃、同棲していた彼女を
小林秀雄に奪われてしまうという出来事がありました。
中也と小林の間に溝が生まれます。
奇妙な三角関係は暫く続きましたが、
お互いに何も関係のない女性と結婚しました。

中也は29歳の頃、長男を失い神経衰弱が昂じます。
千葉の療養所を退院し、鎌倉の寿福寺境内へ転居しました。
小林が住んでいるのも鎌倉でした。
絶交状態となってから8年
中也と小林は会います。
二人は妙本寺の石に座り、名木のカイドウ桜が
一ひら一ひらと散りゆくのを眺め、和解しました。
その年の9月、詩集「在りし日の歌」を小林に託し
10月、中也は30歳で他界しました。
翌年桜が散ったころ4月15日に「在りし日の歌」が刊行。
小林はカイドウ桜の下でのことを
「中原中也の思ひ出」として残しています。
______________________________________________

当時のカイドウは残念ながら枯れてしまい、
今は3代目になるそうです。
まだ小さい木かと想像しながら向かったのですが、
思ったより大きな、満開に花を咲かせたカイドウ。
”わぁ”と声を上げて、胸がいっぱいになりました。
このような1本の木を愛でる花見も素敵です。
中也が見た当時の桜の面影を探しながら
柔らかく優しい印象のカイドウの花を
時間を忘れて魅入っていました。


 ひさかたの光のどけき春の日にしづこころなく花の散るらん

中也は古今和歌集のこの一首を
チャイコフスキーの「舟歌」に合わせて歌っていたそうです。
その曲を聴きながら、やっと訪れることのできたこの場所に
感慨深い気持ちになりました。

a0185748_16251995.jpg

中也と小林が和解したカイドウ桜のある妙本寺
写真右の花が現在のカイドウ。
1937年のソメイヨシノの満開日は4月15日(気象庁データ)
15日以降の夕刻に二人はカイドウを眺めたと思われます。

a0185748_219792.jpg

寿福寺
境内の家で中也は最後を過ごしました
(建物は残っていないようです)
[PR]
by smile-sweet | 2011-04-13 22:00 | 鎌倉

可愛らしい飲み物

歩いていると沈丁花のふんわり甘い香りに春を感じます。
まあるいポンポンのような花を見ていると、
鎌倉の「イワタコーヒー」で飲んだ
可愛らしい飲み物を思い出しました。
その名も”沈丁花”
コーヒーの上に生クリーム。
そのまた上にマシュマロが乗っています。

a0185748_19451919.jpg


甘いしあわせ。
花の名前の飲み物、素敵なアイデアです。
[PR]
by smile-sweet | 2011-03-05 19:45 | 鎌倉


口の端が上がるのが好き。


by smile-sweet

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
FLOWER
日日是好日
FOOD
ART
CINEMA
鎌倉
京都
名古屋
小物作り
未分類

記事ランキング

最新の記事

甘い香り
at 2013-05-10 23:00
名曲のたのしみ
at 2012-12-30 23:00
レ・ミゼラブル
at 2012-12-24 00:00
寒い日のスコーン
at 2012-12-04 22:00
紅葉が終わりますね
at 2012-11-30 22:00
写経
at 2012-11-12 17:00
菊花
at 2012-11-06 16:30
十三夜のお月さま
at 2012-10-30 09:00
リンゴのワイン煮
at 2012-10-24 23:30
星への階段
at 2012-08-22 22:30

ライフログ


Lalique (Shire Collections)


Audrey Hepburn, An Elegant Spirit: A Son Remembers


フラーがぼくたちに話したこと


ヴェルレーヌ詩集 (新潮文庫)


街の中に四季をつくる ポール・スミザーのパブリックガーデン

フォロー中のブログ

花だより
生きる詩
gyuのバルセロナ便り ...
Bravo! Birds
日刊ギリシャ檸檬の森 古...
ニューヨークの田舎より
ばーさんがじーさんに作る食卓
hana* blog
ヴェネツィア ときどき ...
Lush Life
カンヌで非セレブ生活
はな日和
パンでできたドア
バンクーバー パティシエ...
丘の上から通信
カザルパロッコのネコ(C...
ビーズ・フェルト刺繍Pi...
バンコク mellow ...
六花のしずく
ぶうたらママは花が好き 

エキサイト以外のお気に入り

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

検索

その他のジャンル

画像一覧