レンブラント展

西洋美術館で開催されている
「レンブラント展」へ行って来ました。
銅版画が主軸の展覧会です。
レンブラントといえば、闇の印象が強く苦手な方でしたが、
使用する紙や技法を変えて試みる作品が並び
こんなに意欲的だったのかと、イメージが変わりました。
まるで釉薬の研究をする陶芸家のよう。
試行錯誤しながら、どこか楽しんで
表現を探っているように思えました。

版画の作品で最も心を奪われたのは
「3本の十字架」キリストの磔刑場面です。
(キリストの命が消える前後の4点が展示されていました)

作品を少し離れて観ると陰の部分が目立ちます。
どうして人の顔よりも深く陰に手をかけているのだろう。
潜んだ闇の怖さを感じます。
しかし、作品に(キリストに)近づくと光の中に入ってしまう。
キリストのそばにいる人たちの輪郭がはっきり見えない程の
強く眩しい光の中へ入ってしまいます。
その光も処刑後になると弱まり
闇が広がっていきます。目が光を求めます。
光で表されるキリストの生命や希望が
荒く激しい闇に満ちていき、暗くなっていくのです。

1枚の版を刷り終わり後に手を加えていった作品ですが、
ドラマチックに観ている者の胸を打ちます。

a0185748_22523244.jpg

(キリストが死ぬ瞬間若しくはその直後の第3ステート)

他にも
「ヘンドリッキェ・ストッフェルス」
内縁の妻を描いたものにハッとしました。
全体的に柔らかな中、目は他よりも繊細で
潤んだ瞳が、彼女の心を映しているようでした。

また、展覧会があったら観たいと思うレンブラント。
上野から帰る時、集中力を使い果たしたようで
フラフラになってしまいました。
観てから2日経った今ですが、
未だ作品を思い出すとドキドキします。
by smile-sweet | 2011-05-07 22:00 | ART


口の端が上がるのが好き。


by smile-sweet

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